2016-01-06 23:59 | カテゴリ:映画レビュー
昨年末に、以前より見よう見ようと思いつつもなかなか手が出ずにいたBlu-rayソフトの「ホビット エクステンデッド・エディション トリロジーBOX」を、ついに購入しました。
いや、こんなもったいぶって書くことでもないんだけど、値段がやっぱり1万円超えるとなるとなかなか手が出なくって二の足を踏んでいたものですから。
お正月は殆どこれを見て過ごしていました。



詳細な感想は後に譲るとして、率直な感想としては「よくこれだけの大作映画を作れたもんだな」ということでした。
なにしろ映画自体が三部作、しかもカットされた映像を含めた最長版、更には映画一部作がそれぞれ2時間半を超える長さですので、通して見ているだけで 時間がかかります。
ただ、その時間を感じさせないほど面白い映画に仕上がっているのは確かで、この辺りに監督・ピージャク(ピーター・ジャクソンの略)の手腕が現れているようです。

僕はこの原作に当たる「ホビットの冒険」を読んだことが何度かありまして、大体のお話の流れは知っていましたが、この作品はそれぞれ映画的なアレンジを加えつつも、原作を概ね忠実になぞっている作りになっています。
この辺りは「ロード・オブ・ザ・リング」の時にも感じましたが、むしろ結構退屈だったりする原作を、キャラクターや舞台設定の掘り下げを行ったり、随所に大胆なアクションシーンなどを加える事にによって、一流の活劇映画に仕立てている辺りは流石です。
まあ、ドワーフのボス・トーリンが見ていてとにかくイラつくとか(これは原作からしてそうなので仕方ない)、エルフとドワーフの恋模様とか、ガラドリエルが囚われのガンダルフを助けに来るとか、なんか合戦シーンが妙に軽く見えるなど、いささか鼻につく部分もあるにはあったのですが(映画的な見せ場なので必要な物だったろうとは思うのですが…)、それでも森に張り巡らされた蜘蛛の巣と巨大蜘蛛のイメージや、ドラゴンが湖の町を襲撃するシーン、エレボールの城門前で大軍勢が激突する場面など見ていて鳥肌が立つような思いに駆 られる部分が多く、大変楽しく鑑賞しました。
これはコアな原作ファンの人もちょっと文句を言えないような出来にはなっているんじゃないかと思いました。

そして、本編などよりもある意味興味深い内容だったのが、付録に付いてくる特典映像の方です。
いわゆるメイキングビデオなんですが、一部作につき10時間に及ぶというかなり長いものでデイスクも二枚組、情報量が半端ではない長さなので正直、見ているだけでも疲れるほどなのすが(^^;)、ピージャクの映画の作り方とか、キャラや舞台の掘り下げ方などの姿勢が非常に真摯で、キャラク ターなどを考える際に詳細な設定を作り込んでから形にしていくという辺りなどは非常に強い共感を覚えました。
やっぱりファンタジーってのはこうなんだよなーと一人で納得しておりましたw
軽いノリで作っても、世界観とか空気がペラペラになるだけだと思うのですよね。
いや、自分の作品がそういう確固たる世界観を築けているのかといえばそうではないと思うのですけど…僕の場合は剣と魔法の特徴に従った、言ってみ れば典型的な「TRPG」的なものですから。
しかしそれでも、そう思うのですよ…。
やはり細部にまでこだわって、国の歴史だの、住民の文化風俗だの、そういう物語には直接関わってこない部分や表に出てこないような部分でも細かく考えてこそ、「架空のリアリティ」「その世界の生活感」みたいなのが入り込む余地が生まれるに違いないと思うんです。
この考えは間違っていなかったと確信しました。

非常に創作心が刺激される映像の数々でした。
お値段は張りましたが、やはり購入してよかったと思います、
いいものを見させていただきました。
映画スタッフの皆さんに感謝。

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