2012-07-08 10:14 | カテゴリ:プリキュア
今日のスマイルプリキュアの感想です。
今回は徹頭徹尾ハードかつシリアスな展開でした。

正直、スマプリはこれまでがあまりにトホホな回が多かったので、これくらいの衝撃度がないとシリーズが締まりません。
それに加え、これくらいの苦境に立たされ、悩み、自分が戦う意味を考えた後でないと、来週あたり行われるであろう二段変身も盛り上がりに欠けたものになってしまうでしょう。

そのような意味において、今回は非常に見応えのあった回だと思います。

今回の物語で感じたことは、まずジョーカーが「ミラクルジュエル」にみせる執着は一体何なのだろうかということです。
ミラクルジュエルというのはこれまで何度か名前だけは出てきましたが、それが一体どのようなものであるのかは判然としません。
敵がほしがるくらいですから強烈なパワーを秘めたシロモノであろうとこは容易に想像がつきますが、ジョーカーはそのミラクルジュエルとやらを手に入れて何をしようとしているのか。
これは僕の予想ですが、ジョーカーはミラクルジュエルを手に入れてパワーアップし、自分がバッドエンド王国の王になろうとしているのではないでしょうか。皇帝ピエーロを蘇らせるためだけならバッドエナジーを集めるだけで事足りるはずですし、彼の執着の裏には絶対なにかあると思うのですよ。

それはさて置き、その悪役・ジョーカーの強さよ!
これまで秘められていた彼の実力は、3バカトリオなど比較にもならぬ強さでした。
それはプリキュアを圧倒し、子供あしらいにするほどですが、しかし逆に言えばこれまでのプリキュアの戦いがあまりにぬるすぎたのです。
本来「戦い」とは命がけのものです。敵とのとの命の取り合いです。相手も本気で彼女たちの命を狙ってきます、それが当然なのです。
しかし彼女たちはその場の勢いとノリで戦っていたのであって、おそらく自分の命の危機など感じることはなかったでしょう。
彼女たちが初めて変身した際、誰一人としてパニックを起こすキャラクターがいなかったというあたりでそれがわかります。
本来は人智を超えたパワーを突然手に入れれば驚いたり、悩んだり、そしてもしかしたら悪用しようとしたり、様々な感情が前に出た行動が考えられます(無印あたりは自分が変身することの意味や戸惑いなどを数回に分けて描いていたので、かなり上手かったと思うのですが)。
しかし彼女らはそれをすんなりと受け入れているのです。
物語の展開上ある意味しかたのないことといえるかもしれませんが、ピースあたりは「私、ヒロインになったみたい!」といって喜んでいました。
このセリフが象徴するように、彼女(おそらくは他の4人も)にとってプリキュアに変身するということは、自らのヒーロー願望を満足させてかっこ良く活躍できる、その程度のことだったわけです。

しかしそんな彼女たちも今回、自分たちが足元にも及ばない強敵の出現によって、「命の危機」をひしひしと感じたはずです。
ジョーカーがピースに向かって花を突きつけ、それが一瞬で枯れるシーンがありますが、あそこでピースが見せた恐怖の表情がそれを示唆しています。
続いて、愛と勇気と希望の象徴であるはずのプリキュアがバッドエナジーを吸収されてしまうという皮肉な出来事が起こる。
彼女たちに自分が何のために戦わなければいけないのかを考えさせるには十分でしょう。

戦闘後、小糠雨の降る東屋で5人が話しあうシーン。
ポップの悲痛な叫びを耳にしながらも、5人が初めて味わう敗北に打ちのめされ、おそらく初めて感じたであろう「リアルな」命の危険に恐怖を感じ(彼女らのセリフに度々「元の世界に戻れないかもしれない」という言葉が出てきますが、これは間違い無く「死ぬかもしれない」ということの同義です)、普段は冷静なれいかですらそれに動揺を隠せない中、みゆきが「それぞれよく考えよう」という。
ああ、やはりこの子はリーダーなんだと思いました。みゆきは間違いなく5人の中でもっとも芯が強く、皆の心を落ち着かせ、そしてまとめる能力を持っています。これをリーダーシップと言わずしてなんといいましょうか。

そして5人はそれぞれ、自分の戦いの意味について考え悩みます。
彼女たちに今、戦うヒロインとして、そしてプリキュアとしての真価が問われているのです。
それぞれに葛藤があり、悩みがあり、恐怖がある。
それを乗り越えて行くところに人間として、ヒロインとしての成長があるのです。
見ず知らずの異世界のために自分の命を賭けるのか、それとも現実世界に帰って今までどおりの安穏な生活を続けるのか。
少女たちは最終的に前者を選択し、キャンディのために自らの命を投げ出して強大な敵と戦うことを決意します。
この瞬間、彼女たちは「なんちゃってプリキュア」から「真実のプリキュア」へと脱皮を遂げたといえるでしょう。

ラスト、5人が手を重ね合いいつもの決め台詞を口するシーン、そう思ってみるとかなり感動的なシーンです。
それぞれの葛藤を自らの決意と意志によって乗り越えた少女たちの心はここでまた一つとなり、結束はより強まりました。
後はバッドエンド王国へ乗り込み、キャンディを救出するのみ。
彼女たちの目にはすでに迷いも、恐怖もない。
そこにあるのは何者にも揺るがない、鉄の意思、そして闘志のみです。
そんな彼女たちにの佇まいは、しびれるほどかっこいい姿ではありませんか。
みゆき、あかね、やよい、なお、れいか、頑張れ!
今こそ真のプリキュアとして覚醒した君たちの力を見せるんだ!


今週のプリキュアはものすごく面白うございました。
来週は今週の余韻を残しつつ、彼女たちが華麗なる二段変身「プリンセスフォーム」を遂げるようです。
これは見逃せませんね!
楽しみです!(^^)



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