2013-08-19 17:45 | カテゴリ:ゲーム
結構前から、Yahoo!Mobageの「リング★ドリーム 女子プロレス大戦」をプレイしています。
今年の春辺りから始めてみました。

一体どんなゲームなのかは、こちらから。

運営会社の公式サイト

このリングドリーム(以下、中星がめんどくさいので省略)は大昔、「GRPS」という汎用テーブルトークRPGのルールに対応するサプリメントルールブックとして発売されていたものです。
多分、もう20年くらい昔になりますかね。
僕もそのルールブックとリプレイ本を所持していたのですが、このルールが割とよく出来ていて、プロレスの持つケレン味とか、中途半端な格闘技感とかw、色々な泥臭い部分もルール的に再現されており、プロレス好きな青年であったものですから興味深く読んだ覚えがあります。
このルールを使って友人と女子プロレスラーを作って遊んだものでした(人数が足りなかったので実際にプレイすることはなかったのが皮肉ですが…。でも、GRPSはキャラクターをああでもないこうでもないと言って作ったりするのも魅力のうちなのですよね)。
このゲームはそのTRPGを元にして制作されているようで、当時ルールの中に登場してきていたNPCキャラがカードキャラクターとして登場してきます。
当時を知っている人間にとっては、そこになんとも言えないような感慨深いものを覚えます。

そこで今日は気まぐれに、このゲームのレビューを書きたいと思います。


(総評)
はっきりと言いますが、ゲームとしては限りなくつまらないです。
なぜかというに、カードゲームを謳っている割に「ゲーム性」が限りなく希薄だからです。
ダウンロード不要のブラウザーゲームなので、込み入った内容を期待するのはいささか高望みというべきなのでしょうが、それにしてもちょっとひどい。

一応、このゲームは「カードゲーム」という体裁を取っています。
プレイヤーは課金したり、イベントをこなすことによって少しずつ得られるガチャガチャポイントを使用してレスラーのカードを集め、それを育成して、敵と戦ったり、イベントを進めていくことになるのですが、その内容に戦略性だとか、駆け引きのようなものは一切ありません。
実はこの勝負にはルールすらなく、勝負は全てカード個体の強さによります。
当然、お金をかけてゲットしたキャラクターカードのほうが強いので、無課金で強い相手と戦うのはかなりの苦労が伴います。

加えて、女子プロレスという技と技との応酬を売り物にしたショー・スポーツを題材に採っているのに、その「プロレス」をゲームに活かしてすらいません。
一応、カードのキャラクターには必殺技とか得意な技のジャンル(打・投・極・空など)の設定はされているようですが、それは一切ゲームには生かされていません。
プロレスを題に採っている意味は希薄です。
これをプロレスのゲームと呼ぶことには甚だ疑問を感じます。

過激な技の応酬や試合運び、パフォーマンス、カウント2.5からの反撃ドラマなど、プロレスにある「面白さ」「楽しさ」みたいな部分を表現せず、ただ単にカードの優劣を競うたぐいの内容にするのであれば、別にプロレスラーを題材としなくても、普通にファンタジー系の美少女戦士とかそういうたぐいの内容にしたほうが良かったように感じます。
このジャンルで同じカード式のゲームとしては、「レッスルエンジェルス」という偉大なる先達があったわけですが、このリングドリームはその完成度の足元にも及びません。
現実にもプロレス自体が総合格闘技に押され、その格闘技自体の人気もかなり下火になってしまった昨今、ゲーム界でもこういうプロレスをテーマに据えたゲームが出てくる事自体珍しくなってしまいました。
そんな中で発表され、しかもTRPG時代のよく出来たルールという印象も合ったため期待もそれなりにしていたのですが、いざプレイしてみたら以上のような非常に微妙な内容であったため、正直かなりがっかりしました。


(良い点)
*キャラクターカードに描かれたキャラクターは有名なイラストレーターが描いていること。

*キャラは全員が美人というわけではなく、中には肥満体やブスのキャラも少なからず存在するので、カードに幅が出てコレクションのし甲斐がある(そして、おそらく一人やふたりは自分好みのキャラが居る)。

*面倒くさいルールがない。

*頻繁にイベントが更新されること。

*イベントなどで、レアなカードが手に入る場合がある。

*条件付きで、キャラクターと擬似恋愛が出来るモードが有ること。


(悪い点)
*前述のように、勝負が基本的に力技になっているため、強いカードを所持していないと先に進むに従い、勝負が相当苦しくなる。楽に進めたいのなら課金必須。

*課金しても強いカードが手に入るとは限らない(基本的にガチャで当てるしかない)。

*カードの育成を「レベルアップ」と「ランクアップ」に分けてしまったため、カードの育成がしづらい。

*プレイヤーの能力値を「行動力」「攻撃力」「防御力」の3つに分けてしまったので、どれかに偏ってポイントを振り分けてしまうと能力にムラが出やすく、レベルが上ってもイベントをこなすのが辛くなる。

*前述のように、プロレスにテーマを採っているのにプロレスの特性や醍醐味を活かしたゲーム内容になっていない。

*ゲーム性が限りなく希薄。

*課金を求める姿勢が非常に露骨なのでうんざりとすることがある。

*プレイヤー同士の間に「コスチューム争奪」という対戦機能を付け、その敗者はゲーム内のお金を取られる仕組みになっているので、多くの人間から攻撃されるとあっという間に、しかも知らない内に貧乏になる。

*多数のイラストレーターを使用しているのでしかたがないが、キャラクターのビジュアルに統一感がなく、絵の出来不出来にもかなりのムラがあること。有名な方が描いているという割に、中には子供の落書きのようなタッチのキャラもおり、がっかりさせられる。

*使いづらいユーティリティと、改善要望を聞き入れない運営の不親切さ。


総じて見ると、このゲームは女子プロレスのゲームと言っていながらも、実は美少女カードの収集や、育成した強力なキャラクターカードを揃えて楽しむというコレクションゲームだということがわかります。
このゲームにおいては、プロレスというのはあくまでもスタイルの問題で、そこに特に深い意味は無いのでしょう。
プロレスをよく理解し、それをルールとして再現していたTRPGを原作とする割には、それが参考にされていない点が不思議でならず、かつてプロレス好きだったものとしては、ある意味潔いとも言えるその「こだわりのなさ」が残念に感じました。
「レッスルエンジェルス」のようなルールで楽しむプロレスカードゲームが今後出てきてくれることを望みたいものです。


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