2014-04-24 21:57 | カテゴリ:ちょい旅
盛岡も桜が先、大分暖かくなってまいりました。
そこでちょっと思い立ち、仮面ライダーV3に会ってくることにしました。
と言ってもヒーローショーに行ったわけではありません。
県北にある街・一戸町にV3のでかい人形…と言うかオブジェのようなものがあるという噂を聞きつけたので、行ってきたのです

一戸町は岩手県と青森県の県境の街・二戸市の手前(岩手県側)にある町で、藩政時代は奥州街道の宿場町としてたいへん栄えたところです。
戦国時代末期の「九戸の乱」では県北の諸豪族の中で唯一、南部信直に味方した義侠心厚い一戸氏が居城にしていた「姉帯城」がありました。

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当時の宿場の面影を色濃く残した狭い通りに、昭和40~50年代に建てられたと思しきレトロな建物が連なっています。非常に雰囲気があり、旅行者にとっては郷愁を誘われる、よい町並みでした。
こう言う通りはシャッター通りになっていることが珍しくないと思いますが、この街では殆どの店が開店していました。住民の皆さんがかなり頑張って地域振興をしている感じです。
ただ、やはりと言っていいものかどうかわかりませんが、人通りはすごく少ないですね…(^^;)。
どこの田舎もそうですが、都市部への人口流出と過疎化、少子高齢化でかなり大変なようです。

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通りの狭さが往時の面影を残しています。江戸時代にはこの通りに旅館や商店、遊郭なんかが建ち並んでいたんでしょうね。
大正、昭和期には蒸気機関車の整備工場などがあり、やはり賑やかであったとか言います。
僕が子供の頃に、この通りには山口松山堂という弁当屋がありまして、そこでとんかつ弁当を名物にして売っていたんですよ。
まだ今で言うほか弁とかがそれほど普及していない時代でしたので、そういうお店自体が珍しかったのですが、そのとんかつ弁当が本当に美味しくて、僕の親父が好きだったこともあって、子供の僕は親父に頼んで車でよく買いに連れてきてもらった記憶があります。
その弁当屋もすでに無くなって久しく(2007年廃業)、久しぶりにその場所へ行ってみたら建物は跡形もなかったです。
なんだかしょんぼりしちゃいました(´・ω・`)。

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おそらく木造の建物へ石壁を貼った家です。
ちなみにちっちゃく写っているオレンジ色の服の人は私の母です。

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サトちゃんがいるのでお分かりと思いますが、薬屋さんのようです。
化粧品なんかも扱っているみたいですね。
側面の板塀がいい味を出しています。

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壁が漆喰とかではなくて石のタイル(ブロック?)を使って作ってある家です。入り口の形とかから想像するに昔は開業医院かなにかだったんではないでしょうか。

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そのお宅の裏に咲いていた枝垂桜の巨木。
現在盛岡では桜が満開なのですが県北はまだ早いようで、この街へ来る途中に咲いている桜の木はなかったんですが、何故かここだけは満開でした。
日照の関係でしょうか?

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で、ここが目的の場所です。
「のだトーイセンター」。
おもちゃ屋さんですね。
訪ねた時、丁度中からお店の方がシャッターを上げに出ていらして、色々とお話を伺うことが出来ました。
今は一戸町は過疎化が進んでしまって子供が少なく、ほとんどおもちゃが売れないため、釣具を売って何とかしのいでいるそうです。
扱う商品の比重もおもちゃより釣具のほうが多いのだとか。
おもちゃ好きにしてみればちょっと寂しい話ですね。
それでもお店のささやかショーウィンドウにはガンダムのプラモデルや、東京マルイの電動ガンなどが飾られていました。

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で、その店先の片隅に…

いました!V3!!

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横から見ますと、
「おーい、ここだここだ」
と道路の向こう側に呼びかけているかのようなポーズですw

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大きさは2m位あるでしょうか。
意外にでかいです。
強化プラスティックで出来ているような感じでした(触ってこないのでよくわかりませんが、金属だったかも?)
店の方のお話によると、ここに設置してもう40年くらいになるそうです。
ほぼ僕と同い年ってことですね。
その割には目立った破損や汚れは少なく、雨ざらしになっている割に保存状態はかなりいいと思います。
とはいえ、さすがに40年ものですから保存状態のいいものとも言えませんけど…。
目のレンズはまだプリズムカラーっぽい感じが残っていました。

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足元はこんなかんじです。
右膝に穴が開いていますよね。
これは何かといいますと、実はこのV3、ベンダーマシン、つまりガチャポンの機械(?)だったんだそうです。
左の股のところにある穴からお金を入れると、右膝の穴にカプセルが落ちてくる仕組みだったそうです。
頭の後ろにはカプセルを補充する穴が空いているそうでした。ただし現在では盗まれないように針金でガッチリ固定してあるので、裏を見ることはできません。
物販会社から借り出すという形で置いていたそうですが、40年のうちにその会社がなくなってしまったので、回収に来る人もおらずそのままここに置いているのだとか。

そういう話をしている中、もしかしたら、倉庫の隅に古いプラモデルとか置いているのかもしれないと思いましたので、そういうものはないのかと尋ねてみました。
すると、お店の人はちょっと気の毒そうに、そういうものは全部買って行かれてしまったというのです。
話を聞くと、北は北海道、南は九州からそういう古いおもちゃやプラモデルを買い求めに来る人がいて、根こそぎ買って行ったとのこと…。
2日位前にも人が来て、残ったものもあらかた持っていったそうです。
おそらくそういう人たちは、不特定多数の人間が見るインターネット等とは別に、愛好家や業者同士の間でネットワークを持っていて、あそこには何があるとかここにはこれがあったとか、そういう連絡を取り合っているのでしょう。
あらら、上には上がいるものだw…来るのが少し遅かったかな。
実は商品の仕入ができるんじゃないかと密かな期待をしていた部分もあったので、ちょっと残念。
15分ほど話してお店の方に別れを告げ帰途に着きましたが、お店の方が言っていた、

「この街は年々寂れてくるし、いるのは年寄りばかりだし、人も少なくなってしまった。もうにっちもさっちもいかないですよ」

という言葉がなんとなく心の中にのしかかって来るようで、複雑な気分になりました。
楽しかったですが、ちょっと気が重くなってしまったちょい旅でした。



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