2015-01-26 23:28 | カテゴリ:本の紹介
最近こんな漫画を読みました。

「巴マミの平凡な日常」


この漫画は多分大抵の方がタイトルくらいは聞いたことがあるでしょう人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のスピンオフ漫画です。
でもこの漫画の場合、スピンオフというよりもパロディといったほうがいいのかな。
まどか☆マギカはさすがに文化庁から表彰状もらったり、コアなファンが付いているだけあって非常に人気がある作品で、これまでにも数多くのスピンオフ漫画が出ていますが(「かずみマギカ」とか「おりこマギカ」とか、なんかタイトルだけ聞いているとこんがらがりそうですが…w)、この「平凡な日常」もそうしたものの一作ということは間違いないところです。

でも、その内容は全く異質でして、まどか☆マギカみたいにシリアスでも劇的でもありません。
最近流行の日常系っていうのかな、日々の生活をのんびりだらだらと描写していくような、そういう感じの漫画です。
そして主人公は、ボクらの憧れ・麗しのマドンナ巴マミさんです。

…ただし31歳の、ですが。

巴マミといえば、劇中では優しいお姉さん、しかし抜群の戦闘力を持つベテラン魔法少女、そして油断が元であっさり敵に殺されてしまったという、いい意味でも悪い意味でもものすごく印象に残るキャラクターでした。
主人公のまどかやその親友・さやかはマミに憧れて魔法少女になりたいと言い、しかもマミの惨たらしい死を目前にして魔法少女になることの意味を自問するという経緯をたどりましたので、出番は短いながら劇中でも大変重要な役割を果たしたキャラクターといえるかと思います。
さらに、アニメ本編ではそれほど描かれませんでしたが、内面に孤独や精神の脆さを抱えながらも、後輩の間ではエエカッコしたいというちょっと見栄っ張り(強がり?)な部分も持っていて、ただかっこいい完璧超人的なキャラクターではない独特の雰囲気を持っておりまして、魔法少女の中でも屈指の人気キャラクターとなっています。

そんな感じで後輩を教え諭し、その強さを見せつける頼れる先輩マミさんは、私生活では紅茶を愛好して自ら焼いたケーキを振る舞うなどどこか気品のある、日常離れした「気取った」お嬢さんでした。
しかしこの漫画では、魔女との戦いを何とか切り抜けて、なんと31歳になったマミさんの私生活が描かれていきます。
なんとそれが、あのどこかセレブな、「素敵なお姉さん」ではなくて、ものすごく自堕落でガサツ!w

しかも、生きがいは酒!!w

中学生の頃のジャージを部屋着にし、スーパーで半額になった唐揚げや焼き鳥を摘みに発泡酒を煽り、夕飯代わりにカップラーメンをすすりながらテレビ向かってブツブツ文句を言う、

なんとも素敵なアラサー女性

に大変身!
おそらく、コアなまどマギファンの方の中には。
「こんなのおれのマミさんじゃねえッ!マミさんを侮辱するなッッ!!」
という方もおられましょうが、実際に読んでみると、これはこれでマミさんらしさ…どこかスカしてた学生時代、強がってひた隠しにしていた本性が歳を経ているうちにさらけ出されたというか、そういう妙なリアリズムを感じることができて面白いのです。
そして何よりも、いつまでも結婚できないことに落ち込み、酒で憂さを晴らし、キュウべえの首を絞め、随喜の涙を流しながらコンビニのおでんやカップラーメンに舌鼓をうつ…そんなマミさんがとても微笑ましく、可愛らしい(*^_^*)。

いや、愛おしいです。

自分にもそういう経験があるだけに、特にそう思えます。

この漫画はもともと、同じ作者の方が描いておられた、「巴マミ1◯年後」(◯のなかには数字が入る)という同人誌が最初でしたが、独特の面白さが、まどマギの版権元のひとつである芳文社(4コマ漫画の雑誌でおなじみですね…「まんがタイム」などの)の目に止まり、まどか☆マギカの漫画雑誌に連載が始まったという、出世を遂げた作品です。
しかも単行本発売と同時にたちまち完売、今は版を重ねて6刷以上行っている人気作に大成長。
なにしろまどマギ本編のアニメ総監督が「アニメ化したい」と言い出す始末。
重要なところが、実際に今現在アラサー・アラフォーでいる方々にも、
「あー、あるある」
「そうそう、そうなんだよねぇ」
という、なんだかニヤニヤしちゃうようなライトな共感を呼べるところ。
アラサーやアラフォーの孤独な女性を扱った漫画は他にもあるようですが、それが切実な女の悩みを描いており、非常にどんよりした内容であるらしいのに対して、この漫画はあくまでもギャグ、ライトに描かれているため、実際にそういう立場の人間が(僕も含めて)読んでいてもそれほど苦痛にならないのです。
多分若い人にはイマイチ面白さが伝わらないと思いますが、ある程度年齢を行った方にはとても面白く読める作品じゃないかと思います。
それに、そういう日常系パロディだけではなくて、マミさんが亡くなったご両親のお墓参りをしたり、佐倉杏子(既婚・娘あり)が家族に対する思いを吐露するお話などもあり、ただのギャグ漫画に終わらない部分も多々あります。
このお話がまたいいんですよ。

ただ、残念な点も少し。
僕はこの漫画のプロトタイプである同人誌の方も持っているんですが、そちらの方ではマミさんは

夏場はキャミソールにショーツというほとんど裸の格好

でした(冬場はこの漫画と同じで中学のジャージ)。
時々おっぱいポロリとかもあってw、ガサツで服装気にしないというグータラ加減がよく出ていたのですが(いや、ポロリもうれしいですが)、こちらの漫画ではさすがに商業誌でマミさんのおっぱい丸出しはまずかったのか、ポロリどころかパンツも出ない全く色気のないジャージなんです。
その辺りがちょっと残念かなあ、とw

とにかくこの漫画は非常に楽しい漫画です。
マミさん以外のキャラクターも一応総出演ですので、まどか☆マギカをご覧になられた方、マミさんのファンの方にはぜひおすすめします。

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