2015-07-29 23:32 | カテゴリ:雑記その他
今日、一冊の本が手元へ届いた。
先日、ヤフオクで落札した本だ。

この本は、私が中学校一年生か二年生の頃にその存在を知ったもので、当時欲しくてたまらず、色々と手を尽くして探したけれども、結局は購入できずに諦めてしまった本だった。
以来今日まで30年近く、ずっと心の何処かで「なんとかして手に入れたい」と思い続けてきた、そういう本なのだ。
それが先日ヤフオクを覗いたところ、偶然にも(値段も格安で)出品されていたため、矢も盾もたまらずに入札。
終了時刻まで正直気を揉んだのだが、無事に落札することが出来て、その商品が今日、私の手元へ届いたわけだ。

30年近くに渡って恋い焦がれてきた本なのだから、それが思いがけなく手に入ったことはとても嬉しいことだ。
念願が叶うという喜びはまさしくこれだろう。
ネットの便利さやありがたさを再認識した一瞬でもある。

しかしこの本、今この歳になって改めて読んでみると、当時はどう思ったのかわからないが、正直ってそれほど面白くもなく、取るに足らない内容と言っても良い本だった(^^;)。
こんな本をおれは欲しがっていたのかと思って、少しばかり当時の自分が恥ずかしくなるほどなのだが、それでも念願のものを手に入れられたというのはうれしいものだ。
誇張でも何でもなく、読み進める間、ページをめくる指が震えたほどだ。

だがその一方で、何やら大事なものが無くなったような、そんな一抹の寂しさみたいなものも感じているのだ。
ずっと思い続けてきた願いがいざかなってしまうと、長年間心の一部を占めてきた「欲しい」という単純で執念深い欲求が解消される代わりに、それが占めてきた場所がそのまま欠け落ちて、すぐには埋まらないらしい。

まあ、いずれ念願叶った喜びのほうが大きいのだから、じきにこの喪失感も薄れて消えることだろうとは思うが、人間の心って難しくて面倒くさくて、そして面白いものですね。

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