2015-08-27 05:34 | カテゴリ:雑記その他
早朝におはようございます。
なんですかね、昨晩は夕飯にガーと酒飲んで寝て10時半位に寝床に入り、夢も見ずに眠りまして、気が付いたら今でしたw
新ジャンルを500ml2缶飲んだだけだったんですけど、自分も酒が弱くなったものだと染み染み思います。
これも歳でしょうかね。

さて昨日の遠野に関する日記にの中で、「語り部少女ほのか」というアニメについて触れました。
このアニメは、遠野市が若い人や子どもたちへ広く町をアピールするために制作した、10分ちょっとの短編アニメです。

公式サイトはこちらです(クリックでジャンプします)。

キャラクターはみなスレンダーで可愛らしく、ちょっと今流行の「萌え絵」な感じ。
登場する天狗や河童などの妖怪は、今をときめく「妖怪ウォッチ」のジバニャンなどをデザインした方がデザインされているのだそうです。
アニメはネットなどで公開されていますが、それと時期を同じくして(今月1日)、遠野市立博物館で同氏による妖怪お絵かき講座なども開かれたとの由、中々盛況であったとか。

しかしこのアニメを、「萌えアニメ」の一言で片付けてしまってはいけないような気がします。
多少舌っ足らずな部分はあるとはいえ(何しろ尺が短いので仕方ないけれど)、ちゃんと遠野の良さをアピールできている。
それでは遠野の良さってのは何かしらと言えば、有り体に言えば「雰囲気」ではないでしょうか。
それでは、その雰囲気ってのは一体何かと言いますと、これは「人によってそれぞれ感じ方が違う」といえると思います。
僕は柳田國男の「遠野物語」がすごく好きだということを何度もこのブログでも書いていますが、僕があの本で読み、感じ、そして陶酔した当時の遠野が持つロマンだとか、不思議でちょっと怖いような雰囲気、それが遠野の町には実際に、たいへん濃厚に残っている。
特に郊外の土淵や松崎、附馬牛なんかの辺りには顕著です。

またある人は、「日本の原風景」なんてよく言われるような、一種の「懐かしさ」を遠野に感じるでしょう。
私の伯母の1人は、愛知県で九州出身の男性と結婚しましたが、その九州男児たる伯父も、数年前に遠野を訪れた際、
「ここは不思議な懐かしさを覚える場所だね。もちろん初めて来たけれど、とても良い所だね」
としみじみ言っておりました。
そのように、日本人になら誰しも心の中に描いている「故郷」の雰囲気が残っている。

またある人はいたるところへ残されている石碑(いわゆる道祖神や餓死者の慰霊碑、あるいはそこで山上に会ったという場所だそうな)や観光施設のオシラサマ、山間にひっそり建つ神社仏閣等に神秘的な雰囲気を感じるでしょう。
いずれ、そういう独特の「雰囲気」が遠野には残っているわけですが、このアニメはそれをいささかなりとも、しかし立派に表現できている。
劇中に「神々や妖怪が今も息づいている町」というセリフが出てきましたけれども、言い換えれば、そうした遠野独特の「雰囲気」を表していると行っていいでしょう。
それを感じさせるだけ、このアニメは出来が良いと言えます。

主役の少女・ほのかを演じる桑島法子も芝居がうまい実力派。
この人は岩手県の金ケ崎町出身で、盛岡にしばらく暮らし、そこから東京へと出て行った人らしいですが、郷土への愛着が深いことでも結構有名な方で、宮沢賢治の朗読劇をライフワークにしています。
そういう人なので、おそらく嬉々としてこの役を演じているでしょう。
それが画面から、セリフから伝わってくる。

ただし、語り部ならもう少し方言を「活かして」欲しかったというのも正直な感想で、そこだけが残念です。
遠野弁はいわゆる「南部弁」なのですが(我が盛岡弁も南部弁のカテゴリに含まれる)、実際にはこのアニメとはイントネーションも使われ方も違います。
語り部のおばあさんたちの公演を聞いたことがありましが、方言に疎い東京の人たちは何を言っているのかちんぷんかんぷんでしょう。
まあ、内容は遠野関連の本ではありきたりのものですから絵本や遠野物語を読めば分かるわけですから、「何を言っているのかわからない」状態であっても、あの語り部の独特の流れるような話しぶりや南部弁の和やかでゆったりしたイントネーションや、そして「雰囲気」を楽しむ事はできるわけで、逆に言えばそれこそを楽しむべきものと断言していいでしょう。
語り部にとってはそうしたものを出すことが重要なわけですから、ここはきっちりと南部弁も再現して欲しかったです。
ここだけが唯一残念であったところですが、それは同じ岩手県人でも、伊達領の人である桑島さんにはいささか難しかったでしょうか。

まともにアニメを見たのは非常に久しぶりのことですが(昨年のロボットガールズZくらいからです)、中々楽しい時間を過ごさせていただきました。
遠野市の方、アニメを制作された方々、まことにありがとうございました。

何しろ尺が短いので気軽に見られますし、みなさんも是非ご覧になられて下さい。
お勧めいたします。



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